ガッテン流瞑想のススメ脳に秘められた効果は痴呆や認知症にも通用するのか?
皆さんは“瞑想”と聞くと、どんなことをイメージしますか?私は、例えば偉いお坊さんが座禅を組んでじっと何時間も座って精神を統一している姿を思い浮かべたりしちゃいます。
ですが、最近の研究では「瞑想には思わぬ凄い効果がある」なんて言われていおり、ストレスやうつ、痴呆や認知症の改善や予防に繋がると言うのです。
それが、もしも本当ならば是非私たちの生活に取り入れたいものですよね。今回は瞑想の驚きの効果と正しい瞑想の方法を雑談を交えながらご紹介いたします。
お金も時間もかからない1日3分の素晴らしい方法なのです。不安やストレスなど心の不安に少しでも悩みがある方、是非最後までお付き合いください。もしかするとあなたの世界が変わるかもしれません。
瞑想のはじまり
瞑想は今から4000年前、古代インダス文明で生まれた人類最古の健康法と言われており、2500年前のインドでブッダが広めたとされています。
その当時、ブッダは瞑想が持つ特別なチカラをすでに知っており、人々の苦しみを救うために瞑想を教えたと言います。
瞑想は「心の化学」とも言われているんですよ。では、さっそく瞑想の方法をご紹介いたします。
瞑想の方法
人により、瞑想の方法は若干違ってきます。例えば椅子に座ってする方法や座禅なんかを組んでする方法です。どの方法が一番良いのか?それはちょっと悩みどころなんですが、ここでは、「マインドフルネス」と呼ばれる方法をご紹介します。
マインドフルネス瞑想法
マインドフルネスは日本の座禅などをルーツにアメリカでマニュアル化された方法で、日本語で“気づき”を意味し、欧米では認知療法として医療の現場でも実施されている方法です。
以下がマインドフルネスの方法になります。一番大切なことは姿勢です。それには…、
・真っすぐ姿勢を伸ばす事
・足の裏がしっかりと地面に付く事
・目を閉じるもしくは薄目にする事
・口を閉じて舌は上顎に付ける事
・手は楽な位置に
・背筋を伸ばす以外の筋肉はリラックス
・顎を引く
そして、
・静かに鼻だけで呼吸
・時間3分間
以上がマインドフルネス瞑想法になります。ポイントは「呼吸」です。瞑想の最中、呼吸に意識を集中する事が大切です。
この方法は8週間でストレスや痛みなどに対し効果を発揮したと言います。実は、私達は1日に18万7000項目の物事を考えていると言われているのです。
その内容のほとんどが過去の後悔や将来の不安だとされています。つまり、私たちは何かを考えていない時間はないと言う事になりますね。結果、脳が疲れ果ててしまっているのです。
瞑想は脳を休ませてあげる事になるんですね。では瞑想により実際どんな効果がるのでしょうか?
瞑想の効果
さて、ブッダが広めた瞑想には一体全体どういった効果があるのでしょう?はたから見ているだけでは居眠りでもしてるんじゃない?なんて思えるのですが、瞑想には驚きの効果が隠されているのです。
瞑想は、脳に秘められた眠れる力を呼び覚まし脳全体の機能をコントロールする方法で、様々な分野で大注目されているんです。
例えば、世界的に有名なIT企業でも導入されている方法なんだとか。では、実際のところ瞑想するとどんな良い事があるのでしょうか?以下にまとめました。
・冷静になれる
・冷静に物事を判断できる
・幸せな気持ちになれる
・痛みや病が確実に少なくなる
・認知症予防改善
・ストレス改善
・物忘れ改善
・不安解消
・うつ解消
等の効果があると言われています。普段、私達の脳は普段その一部しか使われていないと言われているのは有名な話ですよね。
それが瞑想により脳に秘められた様々な力を引き出すことが出来るようなんです。一体どういう事なんでしょうか?
瞑想のメカニズムどうして効果があるのか?
科学の世界で瞑想の効果を調べてみると、8週間で20分の瞑想をしたところ、驚くべき事が判明したと言います。
それは、記憶の中枢と言われている脳の「海馬」の一部の体積が5%増えたというのです。更に小脳や脳幹においても脳の細胞、特に神経細胞が集中している所が増えたと言う研究結果が発表されました。
海馬の役目
では、「海馬」とは具体的にどういった働きをするのでしょうか?まず、私たちの脳の中で一番重要な役割を果たしているとされているのが「前頭前野」になります。前頭前野は思考や判断を担う脳の最も発達した部位です。
この前頭前野が働く中で一番頼りにしているのが「海馬」と言われています。海馬は記憶の本棚みたいなものであり、前頭前野など脳の各部と連携し記憶を引き出しているのです。
海馬は前頭前野の指示で働き続ける事により常にストレスにさらされていることになります。
海馬が忙しさでストレスにさらされ続けると、痩せ細ってしまい、うまく働けなくなるのです。健康な人とストレスでうつ病になった人の海馬の大きさを比べてみるとその差は歴然です。
つまり、瞑想をすることで海馬を休ませるこ事で元気になり、うつや認知症を改善してくれると言うのです。
シータ波が鍵
シータ波は脳波の一つであり脳細胞から出る電気信号をとらえたものになります。通常、浅い睡眠をとっている時、特に夢を見ている時にみられる波ですが瞑想をすることによりシータ波が出ると言います。
寝ている時と言うのは前頭前野が休んでいる時になり、この間に海馬が記憶を整理すると言われており、この作業が私たちに夢を見させているとも推測されています。
つまり、シータ波が出ている時、海馬は前頭前野の命令を受けなくてよい時間になり、それは海馬を休ませる事に繋がるんですね。
そこで、先程申し上げた瞑想に大切な「呼吸」がポイントになってくるのです。瞑想中、私たちは色々な雑念が入り込み中々海馬を休ませる事が出来ません。
なので、普段意識せずに行っている「呼吸」に意識を集中し、つまり前頭前野が海馬に指示を与えなくすることが大切なのです。
瞑想の実験
普段瞑想をしない方々に瞑想をしてもらいどんな変化がったのか調べてみました。
実験1
70代の6人の方を対象に瞑想を10日間続けてもらいました。すると、6人中5人の方が認知力テストの点数がアップしました。
実験2
次は93歳女性に実験に参加してもらいました。女性が言うには一番心配なことが認知症だと言います。
そこで瞑想を試していただいたところ、先ほどと同様に認知力テストで1割も点数がアップしたと言います。
更に毎日瞑想を続けるて1か月後、「悩みが無くなりスッキリした」との感想をおっしゃておられました。
最近では塗り絵に興味を持ち活発的になったと言います。
赤坂クリニック理事町精神科医であり、瞑想の方法や効果に詳しい貝谷久宣博士が言うには、うつや心の病に瞑想を取り入れることにより実際に効果を上げていると言います。
鬱、慢性痛、物忘れ、ストレス、認知症、不安などは全て心身相関していると言われており瞑想により改善されるのです。
瞑想以外でも瞑想効果
実は、瞑想以外でも瞑想のような効果を得る事が出来ると言います。それは一つの事に意識を向ける事す。例えば…、
・ダーツ
・模型作り
等があるようです。なるほど集中力が必要な作業ですよね。ある先生が模型作りが脳に影響を与えているのではないかという仮説をたてて研究を開始したところ模型作りもシータ波が出ていることが確認されています。
その他にもこういった瞑想方法があります。
・家族や他人、嫌いな人が健康に幸福なることを願う瞑想
自分が気持ちいい場所にいる事をイメージし、これが効果的な瞑想になると言われています。
・食べる瞑想
おにぎり一つに30分程時間をかけて食べるのです。おにぎりをじっくり観察し、一口ずつ味わって食べる。こういった方法でも瞑想の効果が期待できると言います。
最後に
私達現代人は常にストレスにさらされていると言えるのではないでしょうか?学校の事。仕事の事。家族の事。将来の事。結婚、育児、友達、付き合い、数え上げるとキリがない程に不安や悩みで押しつぶされそうになっていませんか?実は、今の私がそうなんですが( ノД`)シクシク…
瞑想をすると少しですが気分がスッキリしますし、研究結果や実験結果から見ても私も普段の生活に取り入れてみたいと思います。
皆さんも、ぜひ取り入れてみてはどうでしょうか?良い結果が出ましたら教えて頂けると嬉しく思います。
*この記事はテレビ番組「ガッテン」を参考にしています。
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