茅の輪くぐりの由来とは?茅の輪くぐりで無病息災!
大祓神事の一つ「茅の輪くぐり」。
最近ではご家族で参加する人も多いとか。
ですが茅の輪くぐりとは一体なんなのか?
茅の輪くぐりの由来などを調べてみました。
画像-http://www.motoise.jp/main/blog/displog/165.html
茅の輪くぐりとは
茅の輪くぐり(ちのわくぐり)とは、
大祓(おおはらえ)で行われる除災行事の一つです。
毎年6月と12月の最終日に、茅(ちがや)で出来た輪をくぐり、
半年間の犯した罪や、穢れを取り除き、無病息災を願います。
最近では茅ではなく、芦を使うことが多くなっているようです。
6月の大祓を「夏越神事(なごしのはらえ)」
「六月祓」「夏越」「名越」とも呼ばれています。
それに対し、12月の大祓は
「年越の祓(としこしのはらえ)」と呼ばれています。
通常、茅の輪くぐりは、夏越の祓に行われる行事ですが、
最近では、年越の祓でも行われているようです。
茅の輪くぐりの由来
画像-http://www.city.hakui.ishikawa.jp/sypher/www/event/detail.jsp?id=51
どうして茅の輪をくぐるようになったのでしょう?
それは遠い昔、日本の神話の時代になります。
太陽の神様である天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟、
素盞鳴尊(スサノオノミコト)が旅をしている途中、
蘇民将来(ソミンショウライ)、
巨旦将来 (コタンショウライ)という
兄弟に宿を求めました。
しかし、弟の巨旦将来は裕福にも関わらず、
これを断りました。
ですが、兄である蘇民将来は、
貧しいながらも快く引き受け、
厚くもてなしたといいます。
このことに感服した素盞鳴尊は、
数年後、再び蘇民将来の元を訪れ、
「もし疫病が流行した時は、
茅の輪を腰につけて難を免れよ」と
教えたといいます。
そして疫病が流行した時、
巨旦将来の家族は病に倒れましたが、
蘇民将来は教えを守り、難を免れました。
現在では茅の輪を腰に付けるのではなく、
どんどん大きくなり、くぐるようになったんですね。
知ってますか?茅の輪くぐりの作法!
やってはいけないくぐり方?
茅の輪くぐりの有名な神社とは。コチラ
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素盞鳴尊とはご存知の方もいると思いますが、
凄まじい暴力と武勇の持ち主の神として知られていて、
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治したとしても有名ですね。
素盞鳴尊は少し多面的な人格の傾向があり、
母を想い泣き叫ぶ一面もあれば、
凶暴な一面もありと、少し変わった神様。
ですがやはり神様。
人から貰った恩は忘れないんですね。
蘇民将来は最近聞かなくなった、
「情けは人の為ならず」を思い出させてくれました。
話は少し変わりますが、最近の若い人たちは、
「情けは人の為ならず」の解釈を、
「情けをかけることは、結局はその人のためにならない
(のですべきではない)」という意味と思われているようですが、
正しくは、
「情けは人のためではなく、
いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、
誰にでも親切にしておいた方が良い」という意味です。
間違えないようにしましょう!
いろんな人に優しくできる蘇民将来のように
成長したいものですね。
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