寒い季節になると「ノロウイルス」が猛威をふるい
あちらこちらで「集団食中毒」や「集団感染」といった
ニュースをよく見ますね。
ノロウイルスは最悪の場合「死」を招く恐ろしいウイルスです。
感染しないために、家族を守るためにも知っておきたい、
ノロウイルスに負けない「常識」を調査しました。
ノロウイルスとは?
ノロウイルスとは、人の小腸や粘膜で増殖するウイルスであり、
食中毒の主な原因となります。
そして、何より感染力が強いのが特徴です。
集団生活を送っている施設等では、
人から人に感染し爆発的に広がっていくこともある
危険なウイルスです。
ノロウイルスの流行時期
ノロウイルスは、例年冬のはじめから春にかけて流行します。
11月頃から流行し、12月に一ピークになり、
年明け1月~3月にかけて再度流行します。
ですが近年では、冬場の流行時期以外の発生も確認されていて、
5月~10月にかけてもノロウイルスにかかることがあり、
年間を通して発生しているようです。
この事からも、
ノロウイルスは冬だけの感染症ではなくなってきているようです。
ノロウイルスの症状
主な症状は激しい下痢や嘔吐になります。
熱はあまり高くならず、子供では嘔吐が多くなります。
ノロウイルスの潜伏期間
ノロウイルスの潜伏期間は、
短くて10数時間~1、2日。
他の病気にかかっていたり、体力が落ちていて免疫力が低い場合、
最悪、死亡につながるケースもあります。
もしも、ノロウイルスにかかったら?
残念ながら特効薬はありません。
症状が持続する期間は長くありませんので、
その間、脱水症状にならないように水分を補充することが大切です。
脱水症状になると喉が渇くだけでなく、
意識障害を起こしたり、痙攣や血圧低下といった症状が現れ、
命の危険を招きます。
ここで注意しなくてはならないのは、
下痢止めは絶対厳禁ということです。
下痢で苦しい気持ちは分かりますが、
下痢止めを服用するとウイルスが体内に残り、
かえって症状が悪化することがあります。
ノロウイルスは潜伏期間が短いこともあり、
ひたすら耐え忍ぶことが回復の近道となりますが、
下痢や嘔吐がひどい場合や水分補給ができない場合は、
病院で受診し点滴で水分補給を行う事が必要になります。
ノロウイルスはどうやって感染するのか
感染経路には主に3つあります。
- 人から人への感染
- 人から食品、さらに食品から人に感染
- 食品からの感染
では、順にご説明いたします。
人から人への感染
それは、ノロウイルス感染者の吐物や便の中に
ノロウイルスが含まれていて、
ウイルウスが手などについて口から感染する場合や、
嘔吐物の飛沫から感染する場合があります。
人から食品、さらに食品から人に感染
食品を取扱者の手を介して、
ウイルスが食品に付着し、それを食べて感染することが考えられます。
食品からの感染
生や中心部の加熱が不十分な牡蠣など、
二枚貝を生で食べることによって感染すると言われています。
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