骨粗しょう症の最新スクープ!
骨粗しょう症はお年寄りだけの病気ではありません!知らなければ「寝たきり」に・・・骨がボロボロに・・・骨粗しょう症の恐怖!新薬についてや、意外な原因についてまとめてみました。
*この記事はテレビ番組「ためしてガッテン」を参考にしています。
骨に秘められた謎の能力!「黒幕」は骨細胞?
骨の中には「骨細胞」と言われるものがあり、最近になって「骨細胞」の果たす役割がわかりました。骨細胞とは、全身の臓器を操る「黒幕」とされているのです。
骨細胞がないと・・・
・歩くのもままならなくなる。
・極端な栄養失調。
・衰弱し筋力の低下。
・体温が維持できなくなる。
・動脈硬化
・赤血球低下。
・インスリンの低下。
・認知症。
・リンパ腺が萎縮し白血球激減のよる免疫力の低下。
など。
骨細胞が働かなくなると、「老化現象」に似た異常が現れるようになります。
つまり、「骨粗しょう症」とは「骨細胞」が「いなくなる」ことになります。言い換えれば、骨細胞の居場所(基質)が減ってしまうことなのです。
これまでは「老化するから骨がスカスカになる」と考えられてきましたが、「骨がスカスカになった為に、さまざまな”老化”の症状が起きることが分かりました。
骨細胞を元気にするためには・・・
「衝撃を与える」です。骨に衝撃や重力を与えると、骨細胞が感じ取り全身を元気にしよと臓器を活性化する物質(タンパク質やイオン等)が出てきます。
骨粗しょう症になりやすいタイプとは?
食事に気を付けて、適度な運動をして普通に生活している人でも骨粗しょう症の危険性があります。
骨密度は100~80%が正常、80~70%が骨量減少、70%以下が骨粗しょう症と区別されています。そして骨粗しょう症(骨密度70%)と予備軍(骨密度80%)の割合は・・・。30代・・・男7.1%女3.2%、40代・・・男9.1%、女10.5%(そのうち1.9%が骨粗しょう症)となっています。
では骨粗しょう症になりやすいタイプとはどんな人なんでしょう?
骨密度に影響する要因
1位・・・やせ型8%
骨密度は体重に大きく関係しています。痩せている人は体重が軽く、骨に負担がかかりにくい。更にやせ型は脂肪が少なく脂肪に蓄えられる女性ホルモン(骨を強くする)が少ないのです。女性ホルモンは年代が若いと骨作りに、年代が上がると骨が溶け出すのを防ぐといった作用があります。
2位・・・母親の骨密度7%
母親からの遺伝率が6割と言われています。
3位・・・身長2%
身長が高いと体重が重くなり骨に負担がかかります。つまり骨細胞に体重による負担がかかりにくくなり骨密度が上がりません。
4位・・・運動1%
圏外・・・カルシウム0%
驚きは圏外のカルシウム。と言うのもカルシウムは必要量の摂取は大事ですが、取れば取るほど有益というわけではないとされています。
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骨密度低下はいつから?
骨密度は20歳で測るのがよいとされています。早くない?と思われがちですが、骨密度は20歳でピークを迎えその後減少していきます。平均的には70歳で骨粗しょう症になります。20歳で骨密度を測定しておけば50年60年後の骨密度の数値が予測できます。
医療機関の骨密度検査・・・骨粗しょう症の疑いがあれば保険適用。
ちなみに40歳以上であれば自治体が骨密度検査を実施していますので詳しくは各自治体の保健所へ問い合わせるのが良いでしょう。
忙しい方は自宅でできる検査キットもありますよ!
あなたの骨は強い?骨の折れやすさがわかる、簡単に自宅で出来る最先端の遺伝子検査キットです… |
「若いうちの骨密度検査でリスクを早期発見できる!!」です。
知っ得!骨を丈夫にする技!!
生活習慣を改善すれば骨を丈夫にできます!
① 食事
やはりカルシウムが大事なんです。1日に必要な摂取量は700mgとされています。牛乳ではコップ3杯(636ml)、豆腐では2丁(580g)、いわしでは10尾(538g)となります。ビタミンDやKを含む食品(きのこ、ほうれん草、豆類)を一緒に食べると吸収や骨への定着をアップすることができます。
② 運動
大きくジャンプ・・・10回×週2~3回でも効果アリ!
体力に自信のない方は階段の昇降4階文でもOK!(事前に必ず医師と相談してください)
③ 日光浴
手のひらに5分~30分浴びるだけでもOK!カルシウムの吸収を助けるビタミンDが作られます。
新薬デノスマブ登場!!骨粗しょう症がたった2回で治った!!
現在では「ビスホスホネート」と言われる薬が一般的に使われています。しかし服用には、以下のうような注意事項があります。
① 飲む時間が決まっている。
週に一度、決まった曜日、決まった時間に飲まなければいけない。
② 服用前後に食事をとってはいけない。
③ 服用後30分間は上体を起こしておく必要がある。
これはお年寄りにはちょっと辛い注意事項でした。
そこで新薬デノスマブ登場!!
2013年6月から使用が可能となった薬であり、効果は骨を壊す破骨細胞の活動を抑えるとされています。治験では従来の薬の約2倍の骨密度が増加するそうです。
今までは効果を実感するまで時間がかかりました。その為、骨粗鬆症の治療は途中でやめてしまう人が多い。
ですがデノスマブは半年に一度、注射をしてもらうだけ!・・・ですがコチラも以下の注意点があります。
デノスマブの副作用
① 歯やあごの骨の治療をしている方は服用ができない。
骨の炎症が進む可能性があります。
② 血液中のカルシウム濃度が下がる。
デノスマブ使うと骨を作るのにカルシウムが一斉に使われてしまう。その為カルシウム、ビタミンD、マグネシウムの合剤をのめば低カルシウム血症が防げます。
*薬の使用は体や骨の状態により判断し、詳しくは医師に相談してください!
「骨粗鬆症は“治せる”時代に!」です。
いかがでしたか?ガッテンしていただけたら幸いです。
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