半夏生(はんげしょう)とは、「雑節」(ざっせつ)という
季節の変わり目の一つです。
夏至の日から数えて
11日目にあたる日とされています。
そして、日本には半夏生の日に
「タコ」を食べるという独特の食文化がありますが、
どうして蛸を食べるのでしょうか?
そしてタコ以外にも「鯖」や「うどん」を
食べる地域もあるようなんです。
という訳で、半夏生の食文化について2回に分けて
ご紹介致します。
どうして半夏生にタコを食べるの?
半夏生にタコを食べるというのは、
関西地方の文化になります。
まず、現在の半夏生ですが天球上の黄経100度の点を
太陽が通過する日となっていて、毎年7月2日頃になります。
夏至の日から数えて11日目にあたる日とは、
昔のことになります。
そしてこの季節にタコを食べるのは、
次のような理由があります。
・稲の根がタコのように大地にしっかりと根付くように。
・タコの吸盤のように地に付いたら離れないように。
・夏にむけて体力・精力をつける。
この頃は、田植えを終えた時期。
そしてこの時期は梅雨の季節でもあります。
この時期の雨は大雨になることが多く
「半夏雨」(はんげあめ)や「半夏水」(はんげみず)と
言われています。
農作物に欠かせない雨ですが、
大雨になるとそうはいきません。
運が悪ければ多大な被害になります。
そのような事から、しっかり大地に根付くように願いを込め、
タコを食べるようになったと言われています。
昔も今も、農家の方々の切実な想いを感じてしまいますね。
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意外に?栄養たっぷり!タコの凄い効能
先程も少し噛じりましたが、この時期にタコを食べるのには、
体力・精力をつけるという意味があります。
そのことからも想像できるように、
タコにはすごい効能がたっくさんあるんです!
まずは知っているようで知らないタコをご紹介します!
蛸プロフィール
学名 : octopoda
和名 : タコ目(八腕目)
英名 : Octopus
生息域 : 主に岩礁や砂地
寿命 : 約一年
日本語では、標準和名の他に、
たこ、蛸、鮹、章魚、鱆とも書くそうです。
蛸といえば8本の足と吸盤。
ですが学術的には一般的に「足」と言われているのは、
「腕」と表現されています。
そして大きな丸い頭のような部位は実は胴体であり、
本当の頭は、腕の生えている中心部。
口や目がある部分になります。
つまり頭から腕が生えているんですね。
なんか「アラレちゃん」の「ニコチャン大王」を
思い出しました。もう古いですか?(^_^)
そして、クニャクニャしているように見えますが、
その殆どは「筋肉」なんです。ですから結構力強い!
次は蛸の栄養についてです。
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効果効能
・動脈硬化予防
・眼精疲労緩和
・肝機能強化
・高血圧予防
・美肌効果
・疲労回復
等、様々な効能があります。
特筆すべき点は、なんと言っても、
魚介の中でもトップクラスの“タウリン”の量!
タウリンには動脈硬化の原因となるコレステロールを
抑える働きがあり、タコは健康食材とも言われています。
注意すべき点は、タコは消化があまりよくないので、
食べ過ぎには注意が必要です。
このイカ野郎!
「このタコ!」って人に罵声を浴びせる時などによく聞きませんか?
ですが、タコは無脊椎動物の中では最も知能が高い部類に入ります。
「形を認識したり、問題を学習し解決することができる」と言われていて、
例を挙げると、瓶の蓋をひねって開けエサを取ることもできるとか。
又、地形に合わせて体形を変えたり、
二枚貝の貝殻などを利用して身を守ることもできるとか。
タコって意外に賢いんですね。
これからは、「このイカ野郎!」の方が
良いかもしれませんね(*≧∀≦*)
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